ENGINEER 開発者たちの新型パジェロに対する思いを紹介します。

Vol.3 DESIGN 「デザイン」を語る デザイン本部デザイン部エキスパート 槇村 優

 

パジェロらしいデザインでありたい。

パジェロのデザインには理由がある

私はSUVのデザインというものは、常に機能に根ざしていなければならないと考えています。バンパーやヘッドランプの意匠といった細かい部分まで、なぜそういうデザインなのかという理由がなければいけません。
特にパジェロというデザインは世界中のさまざまな国で走るわけです。中には極限のラフロードもあります。ですから、狭いラフロードでの取り回し性を向上させるためにクルマのオーバーハングを極限まで切りつめ、フロントコーナーをスパッと切り落としたデザインというのもパジェロの理由あるデザインの一つです。その他にも、ホイールトラベルを確保するためのフェンダーアーチのディテールや、スペアタイヤはユーザーがコンディションをいつも確認できる場所にあることなど、SUVが本来的に持っていなければならない機能に基づいたカタチをデザインすることがユーザーの期待に応えることだと思っています。

パジェロに求められる「深化」

新型パジェロのデザイン開発は2002年の秋頃からはじまっています。その間に破棄されたデザインは数え切れません。ですが、そうした時期を経て、パジェロらしさとは何かということをより深く考えることができました。それは三菱が考えるSUVのデザインの未来像を明確なものにするためには非常によかったのではないかと思います。
パジェロのデザインに求められているものは、いわゆる変化や進化ではなく、深化だと思います。クルマとしての機能を突き詰めていって、デザインはどうあるべきかを表現すること。使い慣れた道具のように手のひらにピッタリと馴染むカタチ。そこにあるだけで気持ちが高揚したり、安らいだりするような、デザインの深さをこれからは追求していきたいと考えています。エクステリアはもちろん、インテリアに至るまで、パジェロらしさにこだわることがそうしたホンモノ感につながっていくのではないでしょうか。