GRANOFF

GRAN-OFF TOP > GRAN-OFF Style > 緑の川の休日

川とサカナと、 友だちになる日

幸福の川で
初夏の渓流は美しい幸福にあふれている。晴れた空から
降り注ぐ太陽の光、川面に落ちて輝く木漏れ陽、足元に
感じる水の流れ、遠くに響く鳥の声、汗ばんだ肌を通り
抜ける谷の風、緑の木々のざわめき・・・渓流のフライ
フィッシングは、水辺をさまよう小さな旅だ。ふだんと
は違う特別な時間。森の香りと水の匂いに満ちた世界
で、川とサカナと友だちになる日。

釣れても 釣れなくても…
ライズを見つけ、毛鉤を選び、慎重にキャスト、またキャスト・・・見事に釣れればもちろんハッピー。そして見事に釣れなくても、なぜか満足を感じる釣り。それがフライフィッシングだ。釣りの合間にふと見上げる青い空。川の瀬音が耳に迫り、木々を渡る風が感じられ、鳥の声がこだまのように聞こえてくる。大自然の放つ様々な声が全身を包み込んで、釣り人はまた川を遡ってゆく。




生命の営みを感じる釣り
フライフィッシングの相手はトラウト(鱒)である。彼らは水辺の水棲昆虫を主食とし、その生態に寄り添うように進化し、生きてきた。そのライフサイクルを知ることは、毛鉤釣りの重要なテーマになっている。生命の営みを身近に感じ、大自然と静かに向き合う釣り・・・そこはまさにビオトープ、生命(bio)の場所(topos)である。釣った魚を優しく流れに戻してやる「キャッチ&リリース」の精神がフライフィッシングの世界で定着したのは、むしろ自然の成りゆきなのかもれない。


マケドニアから日本まで
はじめてフライ(毛鉤)を使った人類は、古代マケドニア人だといわれている。紀元前2200年の頃だ。その理由は、たぶん“餌”が手に入らなかったからだろう。マケドニアに生まれたフライフィッシングが明治の日本に到着するまで、4000年近い時が流れた。今日、我々が毛鉤を使うのは、釣り餌が手に入らないためではない。あくまで愉しみのためである。そこには高度な遊びの精神が息づいている。
GRANOFF

(c) Mitsubishi Motors Corporation. All Rights Reserved.